レーザートーニング
この治療は医師が診察し、施術いたします。
レーザートーニングとは
Qスイッチヤグレーザーという種類のレーザーを特別な設定にして照射をする治療の名称です。
国内では「レーザートーニング」は特定のレーザーメーカーの機種を用いて行う治療とされていますが、国際的にはどの機種を用いても「Qスイッチヤグレーザーを必要十分に弱く複数パス照射をする」治療のことを言います。
レーザートーニングは色素沈着部位のメラニン色素の塊(メラノソーム)を少しずつ分解し、メラニン細胞がメラニンを産生して蓄積させるスピードよりも分解する割合を上回らせることで、色むら、くすみ、肝斑を改善させることを目的としています。Qスイッチレーザーは主にシミに対して用いられていますが、その際の設定範囲で照射をすると付随する炎症を避けることができず、それによる炎症後色素沈着が生じてしまうことがあります。そのため炎症後色素沈着を起こしやすい肝斑や広範囲のくすみに用いることはできませんでした。
レーザートーニングは特に弱く設定をして強い炎症を伴わないようにし、且つ、十分に効果が得られるように症状に応じた出力やパス数(重ねて同じ部分に照射すること)で照射をします。
肝斑と言っても様々なタイプがあります。これまでに治療を受けたけれど改善を実感できなかった場合でも、作用機序の異なる治療でアプローチすると効果が得られることも多くあります。レーザートーニングは、肝斑に対する市販薬や処方薬で効果がなかった方にも積極的におすすめしている治療です。
また、メラノソームの分解のみでなく、レーザーの刺激によって線維芽細胞の働きを高め、皮膚の質感(滑らかさ、柔らかさ)を改善させる効果もあります。
セラクリニックでは、大学病院で研究し国際学会でも報告した方法で治療を行っています。
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適応症状
・肝斑(左右対称の特殊なシミ) 詳しくはこちらへ
・くすみ、色むら
・他の治療後に改善が実感できなかった肝斑、くすみ、色むら
・他の治療後や外傷後の色素沈着など
治療方法
・洗願後、顔全体または希望の部位にレーザーを照射します。
・多少の痛みを感じますが、軽い痛みです。
・照射は色むらの目立つ部分に行います。
(顔全体の場合で約10分です)。
・治療後にほてった感じがある場合はしっかり冷却します。
・治療後はすぐにメイクが出来ます。
・日常生活には特に制限はありませんが、紫外線防止を十分に
する必要があります。
・改善が得られたあとも、メンテナンスのために定期的に治療を
受けることをお勧めします。
治療間隔と回数:照射は約2週間の間隔が理想的です。5回以上繰り返します。治療を重ねることで効果が高まります。
治療効果
・特殊な設定のQスイッチヤグレーザーが、色素沈着部位のメラニン色素の
塊(メラノソーム)を分解します。それにより、他の治療では改善が得ら
れにくい肝斑、くすみなどに効果を発揮します。
・さらに真皮まで到達した光は肌にはりを持たせるコラーゲンの産生を促し
肌のツヤや滑らかさを改善させます。
・症状に応じて、トラネキサム酸の内服、ハイドロキノンの外用も行い、出
来るだけ短期間で最大の効果が得られるようにしています。
アフターケア
・紫外線防止によって、治療効果が高まり、長期に維持されます。
・治療部位をこすったり、過剰な刺激ははしないようにしてください。
・日常のスキンケアにも注意をすると、より良い状態になります。