瘢痕、キズあと治療
この治療は医師が診察し、施術いたします。
フラクショナルレーザーによる瘢痕、
キズあと治療とは
瘢痕とはさまざまな状態の傷跡のことです。一般には傷跡をケロイドと呼ぶことがありますが、医学的なケロイドは少数で、多くは肥厚性瘢痕や陥凹性瘢痕と言います。瘢痕は赤い場合と白い場合がありますが、どちらも正常の皮膚とは違う状態になっています。表皮は薄くなり真皮は固い特殊なコラーゲンが増生した状態か、極端にコラーゲン密度が低い状態になっています。その他の組織も正常とは違っています。
瘢痕に対する治療には、手術、ステロイド注射、ジェルシートによる保護、レーザー治療などが行われます。
フラクショナルレーザーによる瘢痕の治療は新しい治療法で、細かい点状にレーザーを照射して瘢痕の皮膚を新しい皮膚組織に置換する治療のことです。
点状に照射をするのは、全面に照射をすると痕になったり、治療後の赤みが長く続いてしまったりする可能性が高くなるからです。
また、適応症状であっても、状態によって改善の見込みは異なります。
どのような治療でも万能ではありません。状態によっては効果的な他の治療を提案しています。
下記の内容は目安です。効果や経過には個人差があります。
適応症状
・熱傷後瘢痕(やけどのあと)
・外傷後瘢痕(すりキズなどのあと)
・術後瘢痕(手術をしたあとのキズ)
・痤瘡後瘢痕(にきびあと)など
・ニキビあと
※ケロイドは注射など他の治療を行います。
治療方法
・痛みを軽減するため表面麻酔(クリームまたはテープ)を
します。
・瘢痕の状態に合わせてレーザーを設定、照射します。
・治療後は軟膏を塗り、ガーゼやテープで保護します。
・約6~8週の間隔で3~5回の治療を行います。
・瘢痕の状態によってはさらに複数回の追加治療が必要となる
ことがあります。
・瘢痕の状態により、適切な治療間隔や回数が異なります。
治療効果
・治療のゴールは瘢痕を目立たなくすることで、完全になくす
ことでは
ありません。
・見た目の改善が得られるまでの治療回数はキズの状態によって
異なります。
・改善の程度と治療回数は個人差があります。
アフターケア
・当日から3日目まではガーゼなどで保護をします。
・その後は点状のカサブタが自然にはがれるまで(7~14日位)
軟膏を塗ります。
・シャワーは当日から、入浴は翌日から可能です。
・治療部位は肌質によって赤黒く反応することがあります。
この場合は軟膏等のアフターケアが必要です。
その他
・治療後1週間程度は、かさぶたや赤みになりますので
スケジュールを考えて治療をして下さい。
・治療後の肌は紫外線に敏感な状態になりますので、治療部位
の紫外線防止を徹底して下さい。